独白 愉快な“病人”たち

映画コメンテーターの有村昆さん 白内障の手術を受けて感動したこと

映画コメンテーターの有村昆さん(C)日刊ゲンダイ
コンタクト着脱のわずらわしさから解放された

 それまでは、近視でコンタクトレンズを着ける毎日だったので、朝起きてすぐ視界がクリアなことには感動しました。コンタクトレンズを着けたり外したりするわずらわしさから解放されたことだけでも、手術をして本当によかったと思っています。地方に行くことも多いので、うっかり忘れたり、なくしたりすることを考えるとなおさらです。

 今は、白内障で眼内レンズを入れる手術は保険内診療になったので、片目6万円ほどでした。使い捨てコンタクトレンズの料金もバカになりませんから、そのコストを考えたら経済的にも悪くない選択です。若い人には視力矯正のために眼内レンズを入れる人が増えているようですけれど、視力矯正だと保険外なんですって。やることはまったく同じだから、白内障になった人は眼内レンズがおすすめです(笑)。

 私はフットワークが軽いほうなんですけれど、病院へ行くことをためらう人も多いでしょう。でもこれだけ医療制度が充実していて、医療の水準も高いので、先送りにしないで早めに受診したほうがいいですよ。白内障に関しては実体験として特にそう思いました。ただ、眼内レンズも35年ぐらいで濁るそうなので、私は70代でまたやるのかなと思います。

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