とはいえ1日平均30分ですから、回復期病院で行っている1日最大3時間のリハビリと比べると、かなり短時間です。比較的元気で1日30分では物足りないという方の場合、自主訓練を午前中に1時間、午後に1時間半行ってもらいます。すると、回復期病院と同じ1日3時間のリハビリになりますから、きちんと自主訓練をできる高齢者が老健に入ってリハビリに取り組むと、ぐんぐん状態が良くなっていきますし、そういう方はたくさんいらっしゃいます。
私が院長を務める「ねりま健育会病院」は攻めのリハビリを実施する回復期病院に加え、慢性期の攻めのリハビリを行う老健施設を持っています。「もっとよくなるためにリハビリをがんばりたい」という要介護の高齢者をより回復させたいという思いもあって、併設を実現させたのです。
次回も慢性期のリハビリについて、さらに詳しくお話しします。
正解のリハビリ、最善の介護