今年はじめ、能登半島地震がありました。そのニュースを見た時、女性の脳裏をよぎったのは、「関西地方で地震があったら、実家は物が多いから危ないかも!」ということ。
「日本は災害が多いし、関西は阪神大震災もあったし。家の中を片付けた方がいいよね。私も手伝うわ」
女性はそう両親に伝え、時には名古屋に住む妹とタイミングを合わせて帰省し、実家の片付けに取り組み始めました。
まずは動線の邪魔になっているものの片付けや処分から。実家とはいえ、いずれも両親の持ち物です。勝手に捨てる・捨てないの判断はできませんし、収納する場所も決めなくてはならない。すると、会話も増える。
「いつ買ったの?」「こんな便利なものがあるんなら、ちょっと使ってみない?」などと話していると、両親が「そうそう、これ買った時、こんなことがあったのよ」「あの時は、お父さんにいろいろ言われて腹が立ったわ」「それは、おまえがあんなふうに言うからだろ」「ちょっと喧嘩はやめてよ」と、それはそれは賑やかになる。
第一人者が教える 認知症のすべて
元気な親と会える回数はもう数えるほどかもしれない
実家の片付けを親と始めたら、意外な結果に…