昔ながらのつくりのキッチンで、高い位置に戸棚があり、そこにしまった鍋や器は、力の衰えた母親にとって出し入れできなくなっていた。母親と話し合い、普段よく使う調理器具は全て下の戸棚に。同居家族が多かったときに使っていた大鍋やお菓子作りの道具は女性が譲り受けるか、母親に代わってフリーマーケットサービスのメルカリに出品するか、にしました。
するとキッチンがスッキリして使いやすくなった。せっかくだからお母さんアノ料理教えてよ、と母親の得意料理で女性の好物のメニューをいくつか挙げたら、母親は「面倒だ」と言いつつうれしそう。女性もうれしくなって、月1~2回、実家に帰り、母親の料理レッスンを受けるように。すでに作り方を知っている料理ももちろんあるけれど、意外なコツがもたらされたりして、勉強になるそうです。
■記憶力も必要
第一人者が教える 認知症のすべて