保健医療分野への支出は、所得が多い家庭ほど増える傾向があります。所得200万円未満の世帯では7万1000円、対して1500万円以上の世帯では約25万円です。しかし、医療費や歯科医療費については、所得格差ほどの開きはありません。では一体、高所得家庭は何にお金を使っているのでしょうか。
そこで家計調査の細目を調べてみると、3つの項目が浮かび上がってきました。「サプリメント」「診療以外(健康保険外)のマッサージ」「その他の保健医療サービス(人間ドックなど)」の3つです。年収200万円未満の家庭と1500万円以上の家庭と比べると、「サプリ」が4.3倍、「その他の保健医療サービス」は4・7倍、「マッサージ」にいたっては、なんと約43倍もの開きがあります。高所得者ほど、健康維持にお金を使っているのです。
しかし問題は、使った金額が本当に健康や寿命に役立っているかどうかです。
家計簿を見れば病気がわかる