薬剤を変更し、3回の治療で再びリンパ腫は消失。続けてさらなる地固め治療を行い、また5年が経過しました。「今度は大丈夫」と思っていたのですが、なんと同じく5年目で2回目の再発が認められたのです。それでも、Iさんは治療を続けてこれを乗り越え完治されました。リンパ腫が消えてから5年経過して再発がなければ治癒と考えます。Iさんのように5年目で再発を繰り返す方はほとんどいません。Iさんが担当医から「完治」の言葉を聞いたのは最初の治療から20年目です。本人もご家族もよく頑張ったと思います。
Mさん(93歳・女性)はO商店街ではよく知られた元気なおばあさんでした。糖尿病がありましたが、本人はあまり気にされていませんでした。ある時、右の頚部リンパ節とへんとうが腫れ、近所の耳鼻咽喉科から紹介されて来院。「悪性リンパ腫びまん性大細胞B細胞型、ステージⅡ」と診断されました。高齢でしたが、3分の1量のCHOP療法を行い、3回目の治療でリンパ腫はほとんど消失、7回の治療で終了としました。治療の影響で一時、髪の毛が抜けてしまいましたが、その後は回復、完治され、終始元気に過ごされました。
がんと向き合い生きていく