若い時は「体を大切に」なんて考えたことはありませんでした。体は痛めつけて当たり前。自分を人間とも思っていませんでした。だからゴルフ修業時代、腕に青アザができた時、「ああ、普通の人間になっちゃったんだな」と思って寂しかったことを覚えています。
いろいろありましたけれど、それらを全部のみ込んで、今こうしてみなさんに話せる自分になれてよかったと思っています。
▽ぶる・なかの 1968年、埼玉県生まれ。15歳で全日本女子プロレスに入門し、悪役レスラーとして一時代を築く。30歳からプロゴルファーを目指し、約12年を費やすが実らず。42歳で結婚後、44歳でレスラーとしての引退試合を行った。現在は東京・中野で「ガールズ婆バー・中野のぶるちゃん」を経営しつつ、プロレス解説や各種講演に出演。
独白 愉快な“病人”たち