独白 愉快な“病人”たち

まさに地獄の痛み…鈴木麻由さん語る群発頭痛との壮絶闘病

鈴木麻由さん(C)日刊ゲンダイ

 その日はそのまま帰宅して安静にしていました。でも、最初の姿勢から動くことができません。動くたびに激痛が走るのです。病院では異常がないと言われたものの、症状から見るとただごとではなく思えて、翌日、母に付き添ってもらって脳神経科がある順天堂医院に行きました。

 服が顔に当たるだけで激痛に襲われるので、着替えることができずにパジャマのまま……。タクシーの揺れ、顔に当たる風、信号機の光などが激痛につながり、母が背中をさすってくれたその振動さえも痛く、母の手を振り払ってしまいました。

 当初、帯状疱疹が疑われたのですが、結果、先生に「群発頭痛かもしれません」と言われました。原因はストレスです。治療は皮下注射と酸素吸入、座薬の鎮静剤と説明を受けましたが、私の場合はそれらの治療がまったく効果がありません。先生と治療法を模索する中で、三叉神経痛の薬が効くことが分かり、発作時には三叉神経痛の薬と座薬鎮静剤のボルタレンで様子を見ました。

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