病気を近づけない体のメンテナンス

肛門<上>名医が伝授するラクラク排便法5つの極意

便秘が痔の最大の原因

②床に座るか椅子に腰かける。そして深呼吸しながら、両足首を4~5回ほど回して少し休む。

③膝から下をゆっくりさすり、次に太ももの前後をさする。今度は立った状態で、お尻全体を丸くさする。さらにお腹、胸、背中など、体全体が心地良く感じるようにさする。

④体がほぐれたら、深呼吸をしながら冷たい水をコップ2杯飲む。水が口、のど、食道、胃まで流れるのを感じながら飲む。「腸が動いていくところ」をイメージしながらお腹を右回りにさする。

⑤こうして便意が湧き上がってきたら、ゆったりと便座に腰かける。落ち着いて呼吸をして、リラクセーションを心がける。いきむことなく、自然と便が直腸を下りてくるのを感じ取りながら排便する。

「日中の仕事中は、肛門周囲のうっ血に注意することを心がけてください。特にデスクワークの長時間の座りっぱなしは、肛門に大きな負担をかけます。うっ血を防ぐ簡単な方法は『10メートル歩き』です。1時間座ったら、席を立って10メートルほど部屋の中を歩くのです。しかし、仕事に熱中していると難しいので、キッチンタイマーで1時間ごとに鳴るようにセットしておくのがいいでしょう。立ち仕事で自由に体を動かせない人には『肛門体操』をお勧めしています」

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