最後に「ロシア春秋脳炎」です。これはダニ媒介性脳炎という名で一括りにされる病気の極東バージョンです。日本脳炎ウイルスに近いウイルスによるもので、ヨーロッパからシベリア、中国、韓国などに広く分布しています。頭痛や発熱などの初期症状から始まって、重症化すると精神錯乱や昏睡などの症状が出るといいます。致死率は20%以上とされています。2018年までに北海道で5人が発病し、2人が亡くなりました。
病気を媒介するマダニは体重の100倍の血を吸う吸血性のダニ
- 2021年06月13日
ムカデ咬傷の6割は夜間に自宅で受傷 半数以上は夜間救急へ
- 2021年06月15日
永田宏
長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授
筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。