■噛まれた場所をヤケドしない程度に温める
とはいえ咬まれても、命に関わることは滅多にありません。主な症状は激しい痛みです。痛みの感じ方には個人差があり、なんとかガマンできるという人もいれば、あまりの痛みに動くことすらできない人までさまざまです。痛み以外では、咬まれた場所が腫れることがあります。とはいえひどい腫れではありません。また頭痛や倦怠感が出る人もいます。
痛みに対する応急処置として「43℃以上に温めるとよい」と昔から言われてきました。実は海外でも同様で、患部を火傷しない程度に温めるとよいとされています。ムカデ毒には数種類の酵素が含まれているのですが、高温によってそれらが失活するからだと考えられています。逆に氷などで冷やすのも有効と言われています。低温にすると、やはり酵素の働きが鈍くなるからでしょう。
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