健康長寿に役立つ高齢薬膳

【ウナギ】筋肉と骨を強化する「強筋骨」食材で腰痛をケア

オクラウナとろ(提供写真)

 おすすめの食材はウナギ。腎と肝の働きをダブルで補う作用があるのです。その効能は中医学用語で「強筋骨」。筋肉と骨を強化する足腰にうれしいパワフルフィッシュなのです。また、関節痛の改善にも役立ちます。

 ウナギは人間のエネルギー源である「気」、栄養分である「血」を補う効能もあり、免疫力を高め、滋養強壮にも威力を発揮します。また、疲れ目、視力低下、めまい、手足のしびれ、精力減退にもよく、土用の丑の日だけではなく通年、取り入れていただきたい食材です。

 ウナギというと、「高い」「うな丼以外の食べ方が思いつかない」というイメージがありますが、かば焼きを刻むと、いろいろな使い方ができます。ご飯に混ぜたり、野菜と組み合わせてサラダにしたり、炒めたりすれば、家計にやさしく、パワーアップが実現します。中華やトマト味にアレンジしてもおいしくいただけます。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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