サークルで知り合った年の離れた友人と中国語のカラオケに行ったり、現地そのままの中国料理を食べられる店に出かけたり。コロナで交流が制限された時期は、オンラインで会話や飲み会を楽しんでいたとのことです。
誰しもが「80代にはとても見えない!」と驚嘆するAさんですが、現役時代は仕事一筋で、退職後もさほどアクティブな生活を送っていたわけではありませんでした。ちょっとしたきっかけで、Aさんの「その後」が大きく変わったわけです。
Aさんみたいにはとてもなれないよ……。そんなふうに思う方もいるでしょう。でも、そういう方も、何か好きなこと、興味があること、やってみたいな、と思うことは、ひとつくらい見つかるのではありませんか?
そういったことを、これまで以上に究めようとしたり、新しく始めたりするのでもいいのです。例えば、「テレビで見た観光地に行ってみたい。歩き回れるようにウオーキングを始めようかな」といったものでも、もちろんOK。
意欲を持って、そして楽しんで取り組む。これは脳全体の機能を高め、認知症予防に大いに貢献しますよ。
認知症治療の第一人者が教える 元気な脳で天寿を全う