うつ病の治療では、抗うつ薬などの薬物療法が効果を発揮します。個人の置かれた心理社会状況が関係している病気なので、それらを考慮した心理療法、社会的介入も行われます。一方、アパシーは抗うつ薬が効きません。認知症の薬の一つ、コリンエステラーゼ阻害薬で改善が見られる場合があるものの、それ以上に、患者さんの自由さは保ちつつ、周囲が本人に合った達成可能な目標を定め、積極的に患者さんを動かすようにすることが重要です。
第一人者が教える 認知症のすべて