そのひとつが、全体と個人をつなぐことは極めてむつかしいということだ。ましてや、全体が、家族、地域を超えて、信用できない自治体、政府、争いが絶えない世界となると、医学研究に限らず、その他にどんな事実が提示されようとも、どうしてよいかはよくわからない。わからないまま判断し続ける。自分自身の外来診療も、まさにそういうことの連続だった。
コロナ予防のためのワクチン、マスク、自粛。どれも同じことだ。判断を強固にする研究結果が出るたびに現実にどう行動するかはかえってわからなくなる。
字数が尽きたようだ。続きは次回で。
医療だけでは幸せになれない