老親・家族 在宅での看取り方

多発性骨髄腫の80代男性「打つ手がないなら点滴はやらないで自然でいたい」

在宅では患者さんの状態に合わせて対応(C)iStock

 常に変わる患者さんの状態に合わせて柔軟に対処します。

「本人はできる限り病院には行きたくないって」(息子)

「私たちが来ましたから大丈夫ですよ」(私)

 在宅医療を開始して4日目に、ご家族に見守られながら旅立たれました。最期まで自然に自宅で旅立ちたいという患者さんやご家族の思いに応えることが、在宅医療の一番大きな役割だと改めて考えさせられたのでした。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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