なにも負荷がかかっていない状態の基準値と、負荷がかかったタイミングの2つの血圧を把握しておけば、突然死を招くような心臓血管疾患になりやすいかどうかが、ある程度わかるのです。
冒頭で触れたように血圧には収縮期と拡張期があります。拡張期高血圧というのはどのタイミングで測定しても下が95以上あるケースで、この場合は問答無用でハイリスクです。投薬による管理や生活習慣の改善が必要です。
一方、収縮期高血圧は負荷がかかったときに上が160以上になるケースです。この数値は、負荷がかかっていない平穏時には正常の範囲まで低くなる人もいれば、高いままの場合もあります。高いままの人は、やはり降圧剤の服用でのコントロールや生活習慣の改善が求められます。平穏時に数値が下がる人であれば、意識して負荷がかかるような刺激を減らす工夫をすれば投薬だけで問題ないケースがほとんどです。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」