最後の難関は、カミサンの血液の血漿成分を取り出して、ボクの血漿と入れ換える血漿交換でした。1回目は90%合わず、2回目は60%ダメ。3、4回目もダメが続き「もう移植はできないんじゃないか」と諦めかけたとき、奇跡のように手術のゴーサインが出たんです。
手術は3時間ほどでした。カミサンと並ぶようにしての同時手術です。気づいたら一般病棟の病室だったので、手術自体はそれほど難しいものじゃなかったんだなと感じました。もっとも、腎臓が本当に合ったかどうかわかるのは、術後1週間目ぐらいとのことでした。しばらくは血液融合剤が効いているので、それが切れる頃が峠なんだそうです。
今年の5月28日に移植手術を受けて、拒絶反応もなく7月ぐらいにはボチボチ仕事復帰しましたから、綱渡りのような細い可能性の中でも腎臓移植は成功でした。
独白 愉快な“病人”たち