独白 愉快な“病人”たち

サッカー選手の松本光平さん 外傷性の両眼の障害との闘い

松本光平さん(C)日刊ゲンダイ

 この先、パラリンピックを目指して、視覚障害者枠で陸上100メートル走T12クラスにチャレンジしたいとも思いますし、医療の進歩があるかもしれないから、気持ちは全然ヘコんでいません。ヘコんだのは眼球だけです(笑い)。

 つくづく思ったのは、事故に遭ったのが寮にいる同僚選手の子供たちじゃなくてよかったということです。僕なら日本で医療が受けられるし、丈夫な眼球でしたからね。

(聞き手=松永詠美子)

▽まつもと・こうへい 1989年、大阪府生まれ。幼少期からサッカーを始め、中学生でセレッソ大阪U―15に入団。卒業後はガンバ大阪ユースチームに加入した。その後、学生ビザでイングランドのプロサッカークラブ・チェルシーFCコミュニティーに入団。2012年からはオセアニア諸国のクラブを転々とし、19年にはニューカレドニアのクラブチーム「ヤンゲン・スポール」の一員としてFIFAクラブワールドカップに出場した。右目失明の大けがを負ったが、クラウドファンディングで支援を受け、再起に向けてリハビリに励んでいる。

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