冷えを解消するためには、体を温める食材選びが大切です。中医学において、すべての食材は、①体を温める「温熱性」、②体を冷やす「寒涼性」、③どちらでもない「平性」に分けられるとしています。冬はとにかく温熱性の食材をしっかり取って、体を温めること。いわば「食べる暖房食材」を積極的に取り入れましょう。
おすすめはエビです。その効能は「補腎壮陽」。魚介の中で最も体を温める効果が高く、腎の働きを高める作用もあります。滋養強壮にも優れた効能があり、胃腸の働きを高めるため、食欲増進にも役立ちます。
エビの体を温める作用をさらに高めるには、同じく「温熱性」の食材と組み合わせるのが効果的です。ショウガ、ネギ、ニラ、カボチャ、タマネギ、牛肉、ニンニク、サンショウなどと一緒に取り入れるとよいでしょう。
エビは殻をむいたり、背ワタをとったりと、調理に手間がかかる……という人には桜エビが役立ちます。ごはんにふりかけたり、汁ものに使えば、うま味が出ておいしくいただけます。
健康長寿に役立つ高齢薬膳