がんと向き合い生きていく

われわれが地球で生きていくためにやらなければならないこと

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 温暖化で、洪水、山火事が増える。台風が増える、砂漠が増える。北極南極の氷が解け、ホッキョクグマのすむところがなくなる、エサがなくなる。海水が増え、陸地が減る。南太平洋の小さな島が海に沈む……。

 本当にそう思います。

 地球温暖化の阻止は、もう間に合わないのかもしれません。ここ2、3年の夏の暑さはひどく、多数の老人が熱中症で亡くなっています。

 グレタさんは、招待された講演のために米ニューヨークへ向かう際、二酸化炭素を排出する燃料が使われる飛行機や船には乗りません。命をかけてヨットで向かうのです。港の沿岸では、待ち受けたたくさんの人々が手を振って出迎えます。

 日本でも、グレタさんに賛同し、地球温暖化の弊害を訴える高校生らのグループも頑張っているようです。

■世界のがん死亡者は960万人だが…

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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