がんと向き合い生きていく

われわれが地球で生きていくためにやらなければならないこと

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 山の斜面、日当たりの良い場所、家屋の屋根にソーラーパネルを設置している景色も見かけるようになりました。太陽光と蓄電池のキャンペーンが実施されている地域もあるようです。

 太陽光はもっともっと利用すべきと思っていたところ、東京都では、新築の家屋の屋根には太陽光パネルの設置を義務化するよう条例を改正するとのことです。

 話は変わりますが、世界での新たながんの罹患数は12年が1410万人、22年は推定1810万人とされ、がんで亡くなる数は12年が820万人で、22年は960万人と予想されています。人口増加と高齢化が主な原因だといいます。

 日本では、18年にがんと新たに診断された人は98万856例、20年にがんで亡くなった人は37万8385人(男性22万989人、女性15万7396人)で、死亡総数の27.6%を占めています。1981年以降、39年連続で死因のトップです。

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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