がんと向き合い生きていく

われわれが地球で生きていくためにやらなければならないこと

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 21年10月31日から11月13日にかけて英国のグラスゴーで開催された「COP26」(第26回気候変動枠組条約締約国会議)では、「排出削減対策を講じていない石炭火力発電所の削減および非効率的な化石燃料補助金の段階的廃止」が成果文書の中に盛り込まれたといいますが、日本は賛同していないと聞きます。

 日本の発電量に占める再生可能エネルギーの割合(19年度)は18.5%にすぎず、火力発電に大きく依存しているようです。海の中に、風力発電のための大きな風車を目にすることもありますが、島国の日本ではもっと活用すべきだと感じます。

 さらに、日本で最も有力と思われるのは地熱発電です。

 火山が多く、温泉は日本の各地に存在します。熱い湯が高く噴射しているシーンを見られる場所もあります。

 素人の私でさえ、これを活用すべきだと思うのです。

3 / 5 ページ

佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

関連記事