中医学において下肢静脈瘤は血の巡りの悪さが原因と考えます。体の末端にまで栄養が行き届かず、新陳代謝が低下して老廃物がたまりやすい、「瘀血」という体質の人に多く見られます。打ち身やアザができやすく、クマやシミが多い、唇や顔の色が紫がかっている、肩こり、関節痛、頭痛に悩まされるといった特徴もあります。
改善のためには血行を促進する食材を取り入れましょう。おすすめはピーマン。血液をサラサラにして血流をアップする優れた効果があります。また、胃の働きを整えて、食欲不振の解消にも役立つ野菜です。
さらにピーマンは血の巡りだけではなく、「気」の巡りを良くする働きにも優れています。中医学では「気の巡りが滞っている状態」とは「ストレスがたまっている状態」と考えます。ピーマンは滞った気の流れをスムーズにして、気持ちをリラックス、ストレス解消にも貢献してくれるのです。
健康長寿に役立つ高齢薬膳