データが語る 令和高齢者の実像

気圧や揺れが影響する「高層階症候群」は本当にあるのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかし、2~3年前から風向きが変わってきました。VR(バーチャルリアリティー)を使った研究が可能になってきたからです。気圧・気温・湿度などを調節できる部屋とVRを組み合わせた仮想高層ビル実験室が、世界の大学でつくられ始めています。今後は高層階と健康の関係が科学的に解明されていくことでしょう。

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永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

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