──それ以前のGLP-1受容体作動薬とは何が違うのですか?
「日本で最初のGLP-1受容体作動薬は2010年発売の注射薬リラグルチド(商品名:ビクトーザ(R))です。1日1回使用でした。2015年には同じく注射薬のデュラグルチド(商品名:トルリシティ(R))が発売されました。こちらは週1回の使用で、注射針が装着された使い捨てタイプです。同じ注射でもインスリンに抵抗感があり適応のある人は、デュラグルチドに乗り換えた。そのことで一気にGLP-1受容体作動薬人気に火がついたのです。いずれも血糖値だけでなく体重減も実現しましたが、体重の減りはそれほど大きくはありませんでした」
■糖尿病のない人と同じ「寿命」「生活の質」の実現が可能に
──体重が下がらなくても血糖値が下がれば同じではないのですか?