一方、アタマジラミはその名の通り頭髪が大好きです。こちらも毛の付け根にしがみついて、皮膚から吸血し、髪の毛に卵を産みつけます。頭と頭をくっつけ合ったり、帽子やマフラーを使い回したりすることで拡がっていきます。とくに子供が幼稚園や小学校でもらってくるケースが増えています。
いずれのシラミも、主な症状は強い痒みです。シラミの唾液成分に対するアレルギー反応で、蚊やノミの痒みと基本的には同じです。刺されると赤い湿疹ができ、とにかく痒いといいます。
残念ながら、ケジラミもアタマジラミも、清潔にして毎日お風呂に入っていても防げるものではありません。不特定の相手とセックスをしない、他人が着用した帽子は被らないなど、日頃から気をつけることが大切です。
寄生されてしまったら、駆除するしかありません。フェノトリンという、ピレスロイド系の殺虫成分が入ったシャンプーやパウダーが市販されています。アタマジラミにはシャンプーを使い、ケジラミにはパウダーを使うのが一般的です。普通のドラッグストアでも売っているので、心配な人は探してみるといいでしょう。
あなたを狙う「有毒」動物