必要に応じて、セカンドオピニオンを求めるという手段もあります。
患者さんの命にも関わることなので、納得のためにも勇気を持って要望してください。ただし、セカンドオピニオンの際は、民間療法中心の医療機関は避けてください。
■たくさんのがん患者に接してきた山口医師から一言
「医学は科学、医療は物語」という言葉を大切にしています。「患者さんは良い治療があればそれを求めるが、治療が尽きた時には本人や家族にとって悔いがないよう思いを語り、物語を紡ぎ、最期を迎える準備をする。医療スタッフはたとえ、その思いが科学的でなくても協力して欲しい」という意味です。
この3月に94歳の母親を静岡がんセンターの緩和ケア病棟で看取りました。スタッフの協力を得て、良い看取りができました。