血液型と病気

人の血液型はどう決まるのか 遺伝子の組み合わせは6通り

血液型の組み合わせ(遺伝子型)

 血液型を決める遺伝子は9番染色体上に載っています。両親からA型の遺伝子を受け継げば、子供はA型(遺伝子はAA)になります。しかし、片方からA型、もう片方からO型の遺伝子をもらったらどうなるでしょうか。この場合、遺伝子の組み合わせはAOですが、A型遺伝子の働きが優先されるため、子供の血液型はA型になります。同様に遺伝子の組み合わせがBOの人の血液型はB型となります。またA型遺伝子とB型遺伝子の働きは対等であるため、組み合わせがABの人は血液型もAB型になります。

 血液型の遺伝は、単純なメンデルの「遺伝の法則」に従います。しかし血液型は4種類、遺伝子の組み合わせは6通りあるため、かなり複雑な関係になります。たとえば、父親の遺伝子がAO、母親の遺伝子がBOの場合、子供の遺伝子はAO・BO・AB・OOの4通りの可能性がありますから、血液型はA型、B型、AB型、O型のどれかになるというわけです。あるいは、AB型同士の夫婦からはO型の子は生まれません。

 ただし自分の遺伝子の組み合わせがどうなっているかは、普通の血液型検査では分かりません。自分も妻もA型だが、子供がO型だったとすれば、自分も妻も遺伝子はAO型、ということになります。しかし子供もA型だったとしたら、自分も妻もAAなのかAOなのかは分かりません。

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永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

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